介護職あるあるのひとつに、やたらレクレーションに詳しくなることがあるという。それというのも、施設を利用するお年寄りが退屈しないよう、または、楽しめるようにとあれこれとレクレーションを考えることも重要な仕事内容の一つであるからだ。慣れないうちは、レクレーションブックを参考にしながら、お年寄りが楽しめる遊びを考案していたものが、徐々にレパートリーが増えて、まるでイベントスタッフのようにレクレーションの引き出しが増えることは、この業種ではよくあることなのである。
デイサービスでも老人介護施設でも日中の時間を使って様々なレクレーションを高齢者に提供し、少しでも楽しい時間を過ごせるように工夫をこらしているという。そうすることで、介護施設での時間を有効活用できないかと、施設側も試行錯誤しているのだ。その結果として、高齢者たちが新しい手遊びを覚えたり、ゲームに興じたりして退屈をしないようになっているのである。
このように、レクレーションの提供は介護職員にとって重要な業務の一つに位置づけられており、日々の業務を行う中でレクレーションに詳しくなっていくことは、この業界ならではのことなのだ。介護職員に求められる仕事は、施設の利用者の身体的なケアはもとより、心のケアも大切な仕事の一つである。その中で、レクレーションはますます重要性を増していて、介護職員が詳しくなることで、高齢者に有意義な時間を提供できるのだ。